ニュース

JP1をベースにしたIT資産管理クラウド「ITマネージ+」、SMB向け

 株式会社日立ソリューションズ・ビジネスは31日、中堅・中小企業(SMB)向けのクラウド型IT資産管理サービス「ITマネージ+」を発表した。11月1日より販売を開始する。

 「ITマネージ+」は、PC、サーバー、スマートデバイスなどに対応したクラウド型のIT資産管理サービス。日立が提供するデスクトップ管理ツール「JP1/IT Desktop Management」とスマートデバイス管理ツール「JP1スマートデバイス管理サービス」をベースに、PC資産管理とMDM(モバイルデバイス管理)の機能をSaaSで提供する。

 クラウドサービスのため、IT資産管理に必要なサーバー、ソフトウェアなどをユーザー企業側で用意する必要がないほか、構築・導入に必要な期間を短縮できる点がメリット。さらに、早期の運用開始を支援するため、ハードウェアやソフトウェアライセンスの資産登録など、各種運用を支援する有償のオプションも用意されている。

 機能面では、IT資産管理に必要なライセンス管理、インベントリ管理、セキュリティ管理、配布管理、レポート表示などの機能を搭載しており、これらを用いることで、企業内のIT資産の現状把握、セキュリティリスクへの対応、IT資産の評価や廃棄など、IT資産ライフサイクルに従った運用を実現できるとのこと。

 また、ハードウェア管理、ソフトウェアライセンス管理、セキュリティ管理や大量印刷の状況を記載した評価レポートを、定期的にIT管理者へ送付する。このレポートでは、IT資産の現状がビジュアル的に表示されるため、現状把握が容易になり、問題に対する早期対策が可能になるとしている。

 価格は、初期費用が26万2500円、デバイス50台までの基本サービスが月額9万4500円で、51台目以降は、デバイス1台ごとに月額945円がかかる。運用支援オプションは、レポートカスタマイズが1回あたり3万6750円、ハードウェア資産登録が1回あたり3万6750円、ソフトウェアライセンス登録が1回あたり3万6750円など。

石井 一志