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マクニカネットワークス、米PLUMgridのオーバーレイ型SDNソリューションを販売

 マクニカネットワークス株式会社は29日、仮想ネットワークインフラソリューションを手掛ける米PLUMgridと国内販売代理店契約を締結したと発表した。これに伴い、同社の仮想ネットワーク環境構築ソフトウェア「PLUMgrid Platform」を国内で提供する。

 PLUMgrid Platformは、VMware vSphere、OpenStackなど複数の仮想化プラットフォームに対応したオーバーレイ方式のSDN(Software-Defined Networking)ソリューション。仮想化ハイパーバイザー上で動作し、独自技術「IOVisor」を用いて、レイヤ2スイッチ、ルータ、DHCP、NAT、ファイアウォール、ロードバランサーなどの仮想ネットワーク機能を提供する。

 ネットワークの設計・構築・導入は、GUI上で、図面作成ツールのようにマウスをクリックするだけの簡単な作業で行えることから、ネットワーク稼動までの時間を大幅に短縮可能。ソフトウェアで定義したそれぞれの仮想ネットワーク(仮想ドメイン)は完全に分離されているので、マルチテナントのネットワーク環境を容易に実現できる。

 また、すべての操作はAPIを通しても実行可能なため、既存のクラウド管理システムへの統合が容易で、VMware vCenterやOpenStackなどとの連携に対応。ネットワーク構成をほかの仮想化テクノロジーと同じようにコピーしたり、以前のバージョンに戻したりすることもできるとした。

 加えて、ネットワークの負荷状況を可視化する機能も備えており、ジッターやパケット損失、遅延などの解析をリアルタイムに行える点も特徴。アーキテクチャ上、PLUMgridの管理サーバー(Director)は直接データプレーンに介在しないため、スケールアウトにも対応する。

PLUMgrid Platformの構成

石井 一志