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日立グループ、端末のGPS情報と社内システムを連携させる「B-FitMobile」

動態管理から営業サポートまで幅広いメニュー

 日立キャピタルオートリース株式会社は、スマートデバイスで車両管理や営業効率化を支援するクラウド型テレマティクスサービス「B-FitMobile」を11月1日より提供する。スマートデバイスのGPS機能で収集した車両や人の動態情報を企業のCRMやスケジューラと連携させるのが特長。株式会社日立ソリューションズが提供する商用車向けのクラウド型動態管理サービス「スマートe-trasus」を基に、リース車両を利用する顧客のニーズに合わせて開発したもの。

 日立キャピタルオートリースは、車両に関するサービスを展開。請求情報、車両のメンテナンス情報をなどをインターネットで閲覧・管理できる「HAL-NET」サービスなども提供している。一方の日立ソリューションズはスマートデバイスのGPS機能を活用して、車両や人の最適配置や車両の走行ルート最適化、安全性を向上する「スマートe-trasus」を提供している。「Salesforce Sales Cloud」とも連携しており、地図上に詳細な顧客情報を表示することも可能という。

 今回の「B-FitMobile」は、両社のノウハウを活用したテレマティクスサービスで、スマートデバイスを利用することで、車両利用者だけでなく、端末を携帯するすべての従業員に幅広いサービスを提供する。例えば、GPSで端末の動態情報を収集することで、事務所のPCで車両・人の位置情報や移動履歴の把握、適正な営業ルートの検証、安全運転の評価などが可能となる。

 また、社内システムと動態情報を連携することで、さまざまな営業サポートサービスも提供。例えば、スマートデバイス上で、スケジューラとの連携による訪問スケジュールの一覧表示や地図上での訪問順序の表示を行う。さらにCRMとの連携による取引先情報の閲覧・検索や、ユーザーが外出先からサーバーに登録した行動履歴(位置情報や時間)を基にした営業日報の自動作成なども可能となる。

 対応端末は、Android 2.3/4.0/4.1、iOS 6(11月以降に対応予定)。価格は、初期設定費用が3万1500円、スマート端末サービス利用料が月額1890円/台、管理PC画面ライセンス料が無料(5IDまで)、管理PC画面ライセンス追加が5IDごとに1万500円。

川島 弘之