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オラクル、企業の採用・キャリア研修機能を強化した人材管理サービス

 日本オラクル株式会社は23日、クラウド型タレントマネジメントサービス「Oracle Talent Management Cloud」を拡充すると発表した。企業の採用活動やキャリア研修における機能を強化する。

 「Oracle Talent Management Cloud」は、企業における人材の採用・育成・業績評価・キャリア開発・後任計画・最適配置などの業務を、包括的に支援するクラウドサービス。今回は、採用活動におけるモバイル対応強化や、ソーシャル連携強化、キャリア研修における新機能を提供する。

 具体的には、「Oracle Recruiting Cloud」機能において、候補者画面、採用者画面がモバイル端末に対応。応募者は、iPhoneやiPadなどのモバイル端末から、シンプルな操作で応募できるようになった。一方、採用者側でも、モバイル端末から分かりやすい画面で応募状況を確認できる。

 また「Oracle Learn Cloud」では、自分のコンピテンシースキルに応じた、次のレベルへのスキルアップに必要なトレーニング選定、学習計画の立案を行える。さらに、トレーニング受講の履歴がリアルタイムに把握でき、社員が業務上受講必須となっているトレーニングなどの履歴を管理可能なことから、企業のコンプライアンス対応にも役立つとのこと。

 「Oracle Performance Management Cloud」にも、後継者計画において、後任候補者へのコメントやディスカッション内容をオンライン上で記録する機能が追加された。この機能を利用すると、タレントや後任者選定に至る履歴を残し、他の候補者の選定過程や事由を逐次参照できるとしている。加えて、人材プロファイル情報の項目に応じたセキュリティ設定機能の強化や、学歴・職歴情報をLinkedInから連携し取り込む機能の追加などが行われている。

 このほか、オンプレミス型人材管理アプリケーション製品「Oracle PeopleSoft Human Capital Management」と、「Oracle Talent Management Cloud」が持つ、採用と入社プロセスの統合が可能になった。これにより、「Oracle PeopleSoft Human Capital Management」の既存顧客がより円滑に「Oracle Talent Management Cloud」を導入できるとのことだ。

石井 一志