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SCSKとアラクサラ、不正端末の接続を防止するセキュリティソリューション~スマートデバイスにも対応

 SCSK株式会社とアラクサラネットワークス株式会社(以下、アラクサラ)は17日、SCSKのアプライアンス型認証サーバー「RADIUS GUARD」と、アラクサラのネットワークスイッチ「AXシリーズ」を認証連携させるソリューションを共同開発したと発表した。SCSKから提供開始する。

 この連携ソリューションでは、ID/パスワードでユーザーを認証するWeb認証と、利用端末のMACアドレスをチェックするMAC認証を組み合わせ、不正端末の接続を防止するセキュアな認証ネットワークを、RADIUS GUARDで簡単に構築できるようにする。

 具体的には、AXシリーズのWeb認証画面入れ替え機能を使用して、ユーザーログインのためのID/パスワード入力用フォームとRADIUS GUARDへのリンクを表示し、未登録の利用者や端末がネットワークにアクセスした際には、RADIUS GUARDのアカウント申請ワークフローの申請画面に誘導するようにする。この際、利用者は申請画面から利用者自身の登録情報や端末のMACアドレスを申請することで、利用申請を簡単に行えるという。

 管理者側では、送られて来た申請事項を承認するだけで、RADIUS GUARDにアカウント情報が即時反映されるので、迅速なネットワーク利用に対応する。また、利用者情報の変更時も、同様のワークフローから利用者自身で申請可能とした。

 さらに申請画面には、ボタン1つでMACアドレスを自動入力する機能が搭載されるため、MACアドレスの確認方法が分からない場合でも問題なく申請でき、利用者の手間を省けるとのこと。

 加えて、一度ログインすると、利用端末のMACアドレスが自動で登録される点も、大きなメリットがある。スマートデバイスでは、増加するネットワークスイッチをまたいで移動するローミングや、端末スリープなどによるネットワーク接続の切断がひんぱんに発生し、再度ネットワークに接続するためのログイン作業が発生する。しかしこのソリューションでは、AXシリーズのトリプル認証機能を利用し、自動登録されたMACアドレスをもとに、即座にMAC認証が実施されるため、利用者側で再度ログイン作業を行う必要はなく、利用者の使い勝手を向上させている。

石井 一志