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ERPパッケージ「Oracle EBS」新版、システム無停止のパッチ適用が可能に

 日本オラクル株式会社は10日、ERPパッケージ新版「Oracle E-Business Suite(EBS) R12.2」を発売した。

 グローバル企業に必要な業務機能を網羅し、オラクルのエンジニアド・システム上でも最適に稼動するよう設計されたERPパッケージ製品。

 新版では、「オンラインパッチ機能」を追加。Oracle EBSにより稼動している基幹システムを停止することなくパッチ適用が可能となった。さらに数百以上の機能が強化されているという。

 具体的に財務会計アプリケーション群「Oracle Financials」では、財務データ統合ソリューション「Oracle Fusion Accounting Hub」とデータ連携ソリューション「Oracle Data Relationship Management」との統合が可能に。これにより、会計や財務報告書への要件変更にもデータの整合性を保ち、効率的に対応できるという。

 プロジェクト管理アプリケーション「Oracle Projects」では、プロジェクトにおけるコスト構造の分析機能を強化。また、人件費レートや基準、および給与実績による原価計算が可能となり、実際の人件費によるコスト管理やキャッシュフローの改善などに役立てられるという。

 購買管理アプリケーション「Oracle Purchasing」では、複雑な承認ルートの自動化に対応した。

 サプライチェーン領域においても機能強化を実現。受注管理アプリケーション「Oracle Order Management」では、課金制サービスの販売において、製品仕様・構成管理機能「Oracle Configurator」の活用により、課金制サービスと製品を組み合わせて一つの案件として受注が可能に。

 倉庫管理アプリケーション「Oracle Warehouse Management」では、モバイル対応とユーザー画面を強化し、モバイル端末による倉庫管理業務を実現。生産実行システム「Oracle Manufacuturing Execution System」では、ユーザー画面機能や操作性を改善した。

川島 弘之