ニュース

ミラクル・リナックス、IBM PowerLinux向けの「MIRACLE LINUX V6」を11月より提供

 ミラクル・リナックス株式会社は1日、Linux OS「Asianux Server 4 == MIRACLE LINUX V6 for IBM POWER」(以下、MIRACLE LINUX V6 for IBM POWER)を発表した。IBM Powerプロセッサを搭載した日本IBM製のサーバー「IBM PowerLinux 7R1/7R2」向けで、11月中旬より提供を開始する。

 MIRACLE LINUX V6 for IBM POWERは、IBM PowerLinux向けに開発されているLinux OS。日本IBMが設立した「IBM Power Systems Linuxセンター」を利用して、同社との共同検証により製品化された。

 ライセンスは、「通常ライセンス」「無制限ライセンス」「アカデミックライセンス」の3形態を用意する。無制限ライセンスでは、同一法人かつ同一事業拠点内に限り、無制限にライセンスを使用できるので、大規模なシステムを持つクラウド事業者や研究機関などにおいて、運用・保守コストの削減や省電力での運用を実現するとのこと。

 具体的な価格は、通常ライセンスの1ソケット版が10万5000円、2ソケット版が37万650円。アップデート権付きインシデントサポート(年間3インシデント×3年間)は、1ソケット・2ソケット共通で29万2950円。

 無制限ライセンスは、1ソケット・2ソケット共通で262万5000円。インシデントサポート(年間100時間まで)が262万5000円。

 アカデミックライセンスは、1ソケット・2ソケットいずれも無償。アップデート権付きインシデントサポート(年間3インシデント×3年間)は29万2950円となっている。

 なおミラクル・リナックスは、IBM Power Systems LinuxセンターにおいてLinux製品とアプリケーション群の共同検証を今後も進める計画で、MIRACLE CLUSTERPRO X for IBM POWERを2013年内に販売開始する予定。また2014年春を目標に、統合監視ソフト「MIRACLE ZBX」を用いたPOWER版Zabbixサーバーの開発を進めるほか、システムバックアップソフト「MIRACLE System Savior」を用いて、IBM PowerLinuxのLPAR上の仮想OSとアプリケーション群のシステムバックアップを可能にするなど、順次開発を行っていくとしている。

石井 一志