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シー・エス・イー、OTPソリューション「SECUREMATRIX」のスマートデバイス対応を強化

 株式会社シー・エス・イーは25日、ワンタイムパスワード(OTP)ソリューション「SECUREMATRIX」において、スマートデバイス向けの新機能を搭載すると発表した。

 「SECUREMATRIX」は、64個の数字が並ぶ乱数表(マトリクス表)を用いたマトリクス認証方式により、ワンタイムパスワードを提供するソリューション。ユーザーがあらかじめ設定した「位置」と「順番」(以下、イメージパスワード)を使って、マトリクス表からその位置と順番に当てはまる数字を抜き出し、ワンタイムパスワードとして認識させる。認証のたびにマトリクス表の数字の並びはランダムに変わるため、位置と順番に沿って入力するパスワードも毎回変わる仕組みで、これによって、トークンを用いずともワンタイムパスワードを利用できるという。

 今回の新版では、あらかじめログインIDにひもづいて登録されているイメージパスワードと、ユーザーが利用する端末情報(個体識別の要素)がそろって初めて、認証が行われる仕組みを提供する。これによって、例えば未登録の私物スマートデバイスからの利用などを排除できる。なお、2要素目には、FeliCa IDm(ID番号)などのカード情報を用いることも可能なほか、さらに複数の要素を組み合わせることで、多要素認証も実現するとのこと。

 また、スマートデバイス向けのインターフェイスを新たに導入した。スマートデバイス利用時はマトリクス表が大きく表示され、画面をフリックするとマトリクス表が移動して、順番に表示されるようになる。もちろん、サイズは小さくなるが、全体をいっぺんに表示することも可能だ。

 「SECUREMATRIX」の価格は、25ユーザーで31万円から。

【お詫びと訂正】
初出時、発表日を26日としておりましたが、25日の誤りでした。お詫びして訂正いたします。

石井 一志