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サン電子、設計を一新したM2Mルーター「Rooster RX」

 サン電子は、3G通信モジュールを搭載するM2M(機器間通信)向けルーターの新製品「Rooster RX(ルースター アールエックス)」を開発、10月23日より出荷する。従来版から設計を一新し、競合製品に並ぶ機能を有しつつ、コストを抑えたモデルという。

 自動販売機での在庫データ、遠隔での監視カメラの運用など、さまざまな現場で採用されている「Rooster」シリーズが一新し、「Rooster RX」として提供されることになった。ユーブロックス製の通信モジュールを搭載するほか、新たに固定回線(WAN、Ethernetポート)にも対応した。また、電源はこれまでの専用ACアダプタから変更され、産業用途の電源(5/12/24V)もサポートされた。動作環境についても、0~50度だった従来モデルと比べ、今回は-20度~60度で動作できる。

 PPTPサーバー機能を搭載し、VPNでの通信が可能。今後、ファームウェアのアップデートによりL2TP接続もサポートされる。これまで8W程度だった従来版よりも70%消費電力を削減したほか、3Gで通信していない時には0.3W程度と、低消費電力状態になる「おやすみモード」も用意される。また、通信エラーなどを防ぐための定時リセット、死活監視を行い、なおかつ自己復帰まで実施する機能「ASC(Automatic Stable Connection)」を搭載する。

 大きさは127×81×22mm。オープンプライスだが価格は3万円台になる見込み。

関口 聖