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シャープ、クラウド事業で初の“裏方”ビジネス~千趣会のサービスで

シャープ株式会社 研究開発本部 クラウド技術開発センター プラットフォーム開発室 副参事 松原敬信(たかのぶ)氏

 株式会社千趣会イイハナは9月24日、ECショップ「花くらす・野菜くらす」でAndroidアプリ「菜園コンシェルジュ」の提供開始を発表した。このAndroidアプリの開発とバックエンドのクラウド部分をシャープ株式会社が担当した。シャープのクラウド「SHARP Cloud」を他社サービスに提供するのが今回が初めてとなる。

 シャープは自社家電製品のAV機器や掃除機のCOCOROBO、HEMS製品などでデータを蓄積・解析するSHARP Cloudを構築しているが、今回初めて他社のクラウドサービスの裏方として、クラウドサービスを提供するもの。

 シャープではクラウド技術の応用展開を検討しており、サービスの認知度向上のため顧客とのコミュニケーション手段を模索中だった千趣会イイハナと今回のトライアルを共同で実施することになったという。

 Androidアプリ「菜園コンシェルジュ」は、千趣会の100%子会社で花ギフトおよび家庭菜園とガーデニング商品販売を手がける株式会社千趣会イイハナが顧客層拡大を目的として、しいたけやベビーリーフなどの栽培セット購入者に対して2014年3月までの期間限定でトライアルとして無料提供するもの。ガーデニングの初心者向けに、写真をアップロードして専門家からアドバイスしたり、栽培のヒントや害虫の知識などをタイムライン形式で一覧できる。

 シャープは「菜園コンシェルジュ」のAndroidアプリの開発とクラウド運用を担当。SHARP Cloudを活用して、家庭菜園ユーザーの習慣や悩み事などをデータとして蓄積・解析を行う。

 シャープは今後、他社へのソリューション事業へのクラウド活用を積極的に検討していく考えだ。

シャープのクラウドを活用
「菜園コンシェルジュ」アプリの特長

工藤 ひろえ