MasterCardら3社、日本初のICチップ付き法人専用トラベルプリペイドカード

　MasterCardとアクセスプリペイドジャパン株式会社は9月24日、ICチップ付きの法人向け海外専用プリペイドカード「MasterCardコーポレートキャッシュパスポート」の提供を開始したと発表した。ICチップ付きの法人向け海外専用プリペイドカードの提供は、国内ではこれが初めて。今回提供を開始した「MasterCardコーポレートキャッシュパスポート」はトラベレックスジャパン株式会社が発行元となる。

　アクセスプリペイドジャパンは米MasterCardのグループ会社で、プリペイドカード「キャッシュパスポート」の販売事業を行っている。「キャッシュパスポート」は、審査や年齢制限がなく利用できる海外専用のトラベルプリペイドカード。海外渡航前に日本でチャージすると、世界210カ国以上に設置されたMasterCard ATMから現地通貨で引き出しができ、世界3500万店舗のMasterCard 加盟店で支払いに利用できる。支払いに利用する場合も、チャージした金額から即時引き落としされる、デビッドカードのような利用方法となる。

コーポレートキャッシュパスポート　券面

　MasterCardコーポレートキャッシュパスポートを導入した法人は、新規カード発行や残高、利用明細などをオンラインで一元管理できるサービス「コーポレートコントロール」が利用可能で、出張経費の把握や精算が容易になる。

　企業にとっては、複数の出張者に対して個別にカードの申し込み手続きをする必要がなく、カードを複数枚発行することができる。また、出張者への送金もカードへのチャージで簡単にできるため予定外の出費にも即時に対応できるほか、仮払いの必要もなくなる。

　MasterCardコーポレートキャッシュパスポートの為替手数料は3.5％。MasterCardによれば、ほとんどの海外通貨において現金両替よりも有利な為替手数料で両替できるという。