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WD、NAS向けHDD「WD Red」シリーズに2.5インチを追加~4TBの3.5インチも
(2013/9/5 12:58)
ウエスタンデジタルジャパン株式会社は9月5日、NAS向けHDD「WD Red」シリーズに、2.5インチHDDを追加すると発表した。2.5インチHDDの容量は750GBと1TBの2タイプ。また、3.5インチHDDに容量4TBモデルを追加する。いずれも発売は9月11日。
価格はオープンプライスだが、米国での参考価格は2.5インチ1TBモデル(WD10JFCX)が99ドル、2.5インチ750GBモデル(WD750BFCX)が79ドル、3.5インチ4TBモデル(WD40EFRX)が229ドル。
WD Redは、NAS向けに特化して開発、2012年8月に発売された。高信頼性や低発熱など、速度とは違う性能を前面に押し出したコンセプトが信頼性の高い製品を求めるNASユーザーの間で評判となり、一時は秋葉原で品薄になった人気の製品シリーズだ。
新モデルは独自開発のNASware新バージョン2.0を搭載。NASware技術により電力損失や停電が発生してもデータを喪失を防ぎ、ドライブの信頼性を高めているという。またNASwareによりWD Redドライブの電力消費を最適化。節電とHDD動作温度の低減が可能になり、ドライブ全体の信頼性とパフォーマンスが向上するとしている。
具体的には、インテリジェントなエラーリカバリー制御を内蔵し、拡張エラーリカバリーのためにHDDがRAIDから脱落するのを防ぐ機能を搭載。RAIDの再構築にかかる時間を短縮する。また、NASwareがシャットダウン前に処理中のコマンドを完了することで、予期しない電力損失時のデータ破損や損失を低減させる。
NASware 2.0はNASシステムを構築するSIer向けの機能も装備。SMARTコマンドトランスポート(SCT)に対応し、SMARTコマンドセットを介したドライブのモニタリングおよび測定が可能。SMARTは、ドライブの温度、アクセス統計などのデータを返すことができる。NASware 2.0の温度精度は1度以内だという。
また、Windows Media CenterなどのAVストレージ用途で重要になるATAストリーミングフィーチャーセットに標準で対応するほか、NASシステム内の電力消費の最適化するパワーマネジメントに対応。BICパフォーマンスを実現するためにシーク速度を最適化する機能も備える。