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NEC、スマホを使った輸配送業務向けクラウドサービスを提供

出荷・検品・配送完了までの進ちょくを管理

 日本電気株式会社(NEC)とNECシステムテクノロジー株式会社は2日、配送計画支援システム「ULTRAFIX」の機能強化として、スマートフォンで出荷から検品、配送完了までの進ちょく管理を実現するオプションのクラウドサービスを発売した。サービスの提供開始は10月より。

 ULTRAFIXは、荷物の配送指示データを基に、地理的条件や時刻指定、庭先条件(横付け可能な最大車種)などさまざまな物流制約を加味しながら、配車計画・配送計画立案を効果的に支援するソフト製品。陸運業者や製造業・卸売業の物流部門を中心に740以上の拠点で導入されているという。

 今回提供するのは、同ソフトのオプション機能「ULTRAFIXオプション 輸配送進捗管理サービス」。Android端末(スマートフォン・タブレット)を利用して、ドライバーが出荷、検品、不在・事故報告、配送完了までの進ちょく管理をクラウドサービスにて行える。

 同サービスにより、荷物の配送状況を正確かつリアルタイムに把握することができ、荷主・届け先からの問い合わせへの即時回答や、ドライバー出発後の緊急連絡において適切な指示が可能となる。また、実際のトラックの動きや作業時間の見える化が可能になるため、計画と実績のギャップ要因を分析し、業務改善につなげることが可能となるという。

 サービスの最小構成価格は、スマートフォン1台あたり月額1500円(税別)、管理用PC1台あたり月額1万5000円(同)。クラウドサービスとして提供することで、初期投資の導入期間の削減を実現している。NECとNECシステムテクノロジーは今後3年間で1万台のスマートフォンでの利用を目指す。

川島 弘之