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インターコム、大規模EDI統合管理パッケージ~負荷分散や仮想環境に対応

 株式会社インターコムは30日、大規模EDI(電子データ交換)統合管理パッケージ「Biware EDI Station Professional」を発表した。9月2日より販売開始。また、仮想化環境のEDIサーバーに対して複数台のモデムやTA(ターミナルアダプタ)を接続するための専用ハードウェアも同時に発売する。

 Biware EDI Station Professionalは、2013年5月に発売した「Biware EDI Station Standard」の上位エディションとなる製品。インターネットEDIで最大48同時接続、レガシーEDIで最大64回線の回線増設に対応。取引量に応じた最適な通信回線規模で運用できる。

 また、大規模になるほど、サーバー1台にかかる負荷を軽減するため、分散構成が重要となる。新製品はEDIサーバーが処理する取引データの“通信”や“メッセージ変換”といった機能を複数台のサーバーに分散させて運用できるなど、大規模システムに対応する高い拡張性が特長。

 さらにEDIシステムは24時間365日の運用が求められるため、通信サーバーや変換サーバーが複数台配置されている場合に、仮にあるサーバーで障害が発生してもほかのサーバーが自動的に処理を継続する、耐障害性も備える。

 そのほか、仮想化環境をサポート。VMwareやHyper-Vによる仮想化環境での運用が可能となった。ただし、レガシーEDI通信を行う際は、同期通信モデムやTAを接続するためのシリアルポートが必要となる。ところが、サーバー標準のシリアルポートやシリアル拡張ボードは仮想化環境に対応していないのが一般的。そこでLAN経由で仮想のシリアルポートを提供する専用ハードウェア「Biware シリアルデバイスユニット」もオプション提供する。仮想化環境でレガシーEDIを行う環境を安価に構築できるとしている。

 「Biware EDI Station Professional」の価格は120万7500円(インターネットEDIが最大6同時接続、レガシーEDIが最大8回線まで)から。販売目標は初年度1億円。

川島 弘之