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日本HP、段階的な拡張に対応するミッドレンジ向けテープライブラリ

 日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は29日、テープストレージ「HP StoreEver」のラインアップに、ミッドレンジ向けの「HP StoreEver MSL6480 テープライブラリ」を追加すると発表した。あわせて、エンタープライズ向けの「HP StoreEver ESL G3 テープライブラリ」においても機能強化を実施するとのこと。

 「HP StoreEver MSL6480 テープライブラリ」は、中・大規模エンタープライズ向けのテープライブラリ。6Uサイズのライブラリモジュールを1台から7台までモジュール単位で追加でき、カートリッジスロットを最小80スロットから最大560スロットまで拡張することが可能だ。

 容量は、LTO-6利用時で最大3.5PB(圧縮時)と大きく、内蔵するテープドライブも、1台から42台までの拡張に対応。最大60.4TB/時のパフォーマンスを提供する。ROIの面では、必要に応じて容量を拡張していくことで投資を最適化できる点が特徴とのこと。また、既存のMSLテープドライブを再利用できるほか、アーキテクチャがシンプルなため、ユーザー自身で導入、アップグレード、サービスを行えるとしている。

 さらに、ソフトウェア機能により、エンタープライズクラスの管理性を備えている点も強みで、LTFSを実装した「HP StoreOpen Automation」により、ディスクストレージと同様のシンプルなファイルアクセスをサポート。「HP Command View テープライブラリ ソフトウェア」では、Webベースの単一コントロール画面から、複数のライブラリのリモート管理と監視を可能にしている。

 「HP StoreEver MSL6480 テープライブラリ」の価格は588万円から。

 一方、ハイエンド向け製品である「HP StoreEver ESL G3 テープライブラリ」の機能強化モデルでは、新たな高密度拡張モジュールを提供し、最小100スロットから最大1万2006スロットまで、100スロット単位での柔軟な拡張性を実現した。ストレージ容量は最大75PBまで拡張でき、ビッグデータ時代の超大容量アーカイブニーズにも対応するとしている。また、内部のロボット機構をデュアルアクティブ化することで、メディア交換機構の冗長化と、メディアへのアクセススピードの高速化も達成した。

 高密度拡張モジュールの価格は840万円。