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OKI、スマートデバイスからERPシステムを利用可能にするソリューション

 沖電気工業株式会社(以下、OKI)は26日、企業のERPシステムのデータを手元の端末から参照・登録できるソリューションを、同日より提供開始すると発表した。スマートデバイス向け、ハンディターミナル向けの2種類をそれぞれ用意する。

 このうちスマートデバイス向けのソリューションでは、インフォアのERPパッケージを対象とし、ERPの画面情報のみをスマートデバイスへ転送できるようにする。これによって、商談中に最新の在庫や納期の確認を行ったり、外出先から受注登録を行ったりできるようになるため、業務効率が向上するとのこと。

 また、転送するのは画面情報のみであることから、端末には一切データが残らず、紛失時にも機密データが流出する心配がないのもメリット。操作については、自席のPCで利用しているのと同じ画面を使えるので、容易に画面操作を行えるとした。

 なおこのソリューションは、OKIのクラウドサービス「EXaaS」を利用したクラウド型と、オンプレミス型のいずれかを選択できる。対象となる端末は、iOS 5.0以上のiPhone/iPad、ならびにAndroid 4.0以上を搭載したスマートフォンとタブレット。別途、インフォアのERPパッケージ「infor LN」「Infor SyteLine」が必要となる。

 一方のハンディターミナル向けでは、製造業現場において、購入品受け入れや受注出荷などの業務を行えるソリューションを提供する。サブシステムや特別なアプリケーションを介することなく、現場から直接ERPにデータ登録できるので、欠品による納期遅れや過剰在庫を作らない業務環境を実現するとした。

 ハンディターミナルは、デンソーウェーブの「BHT-825QB」をサポートする。

 価格は、いずれのソリューションも個別見積もり。OKIでは、2015年度までに100社への納入を目指す。

石井 一志