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日本IBM、アプリ開発・管理環境を提供するPaaS「IBM SCAS」でPHPの開発環境を提供

 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は22日、アプリケーションの開発環境を提供するPaaS型のサービス「IBM SmarterCloud Application Services(SCAS)」において、PHPの開発環境を同日より提供すると発表した。

 IBM SCASは、アプリケーションの開発環境とアプリケーションライフサイクル全体の管理機能を統合したクラウドサービス。IBMの企業向けクラウドプラットフォーム「IBM SmarterCloud Enterprise(SCE)」上で稼働するPaaSとして提供される。

 特徴は、IBMが推進するパターン・ベースド・テクノロジーを実装している点で、アプリケーションの開発、構成、統合、保守などに必要な情報をあらかじめ定義したパターンや仮想イメージを活用できるため、開発期間の短縮やライフサイクル管理の効率化、運用のセミオートメーション化を実現するという。

 今回はこのIBM SCASに、ZendのPHP Serverを利用できる機能を追加し、仮想アプリケーション・パターン「Zend Server V6 Application Pattern for PHP」として提供する。あらかじめ構成されたPHP開発および実行環境を容易に準備できるので、開発期間の短縮やライフサイクル管理の効率化を実現。開発者が、本来のアプリケーション開発の業務に注力できるようになるとのこと。

 IBM SCASの料金は、サービス、機能、使用する仮想パターンごとに、ユーザー数や使用時間にもとづいて設定されており、Zend Server V6 Application Pattern for PHPは、月額または時間ごとの従量課金制で利用できる。

石井 一志