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多要素認証クラウド「Symantec VIP」新版、グループ管理機能など強化

 株式会社シマンテックは6日、クラウド型多要素認証サービスの新版「Symantec Validation and ID Protection Service(VIP) 9.3」を発売した。

 VIPは、ワンタイムパスワード(OTP)認証、機器のIDを利用するデバイス認証、リスクベース認証、二経路認証、送金時認証などの複数の認証方式を自由に組み合わせ、ネットサービスへの不正アクセスを防ぐクラウド型多要素認証サービス。

 例えば、送金時にはIDとパスワードとは別に表示された数字を入力するOTP認証を利用し、多くのユーザーがログインするネットサービスには利用者の異常な振る舞いを検知するリスクベース認証を使うなど、複数のサービスを選択できる。

 新版では、VIP ManagerとEnterprise Gatewary 9.3で新機能が追加された。

 VIP Managerでは、ユーザーをグループ分けしてそれぞれのグループにポリシーを適用できるようになった。管理者グループを設定してLDAP/Active Directoryユーザーストアと同期も可能に。ADから管理者アカウントをVIP Managerの管理者アカウントに複製したり、LDAPユーザーストアの管理者の記録と同期を行ったりできる。併せて、すべての管理者パーミッションでアクセスできるスーパー管理者グループも設定可能となった。

 また、デバイスIDのポリシーとリスクベースのポリシーを分割し、より柔軟に設定できるようになっている。

川島 弘之