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ベリサイン、クラウド型多要素認証サービス「VIP」新版

管理画面を使いやすく刷新

新しい管理画面

 日本ベリサイン株式会社は19日、強固な認証を提供するクラウド型セキュリティサービスの新版「Symantec Validation&ID Protection(VIP) 9.2」を発表した。

 VIPは、ワンタイムパスワード(OTP)認証、機器のIDを利用するデバイス認証、リスクベース認証、二経路認証、送金時認証などの複数の認証方式を自由に組み合わせ、ネットサービスへの不正アクセスを防ぐクラウド型多要素認証サービス。

 例えば、送金時にはIDとパスワードとは別に表示された数字を入力するOTP認証を利用し、多くのユーザーがログインするネットサービスには利用者の異常な振る舞いを検知するリスクベース認証を使うなど、複数のサービスを選択できる。

 新版では、最新の脅威にも対応できる認証機能をはじめ、いくつかの機能強化を図った。具体的には、新たに使いやすい管理画面デザインと、利用状況に合わせた分かりやすいナビゲーションを備え、利用した機能を直感的に呼び出せるようにした。

 他社製品からの移行の手順も改善。移行中、従来製品のPINやOTPトークンの期限が切れてしまい、データの同期に問題が発生しそうな場合も、従来製品のサーバーと連携して最新の情報の取得・更新ができる。

 ログイン時に複数のユーザーディレクトリや複数のドメインからユーザーを認証できるようにもなった。ドメイン名\ユーザー名、ユーザー名@ドメイン名のような形式でもログインできるため、さまざまな環境ですぐに利用できるとのこと。

 また、ユーザーIDをカスタマイズして、そのままアップロードしないことも可能に。クラウドに保有されるデータを匿名化することができるという。

 さらに、ソフト型トークンである「VIP Access」Mac版の提供も開始。Mac上でOTPの表示が可能となり、Windows PC、スマートフォン、ケータイに加えて、利用できる環境が拡充された。動作環境はMac OS X 10.5以降。

(川島 弘之)