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NEC、大学向け総合ソリューション「Active Campus」を強化~モバイルやSSOに対応

 日本電気株式会社(NEC)は24日、大学向け統合ソリューション「Active Campus」シリーズを強化し、販売を開始した。

 Active Campusは、「ポータル」「学務」「授業支援」「図書」の4ソリューションで構成される。これらを大学のニーズに応じて組み合わせ、統合的に利用することで、大学の経営基盤の強化や教育の質の向上が可能になるという。

 今回、シリーズ全体の強化として、スマートデバイス対応を図るとともに、各ソリューションの操作性・画面構成をシンプルなものに統一。これにより、学生や教職員は時間や場所の制約を受けずに各サービスを利用でき、直感的な操作が可能になる。

 「ポータル」は、学生・教職員・大学経営者がその属性や権限に合わせて、Active Campusシリーズをはじめとした学内外のシステムにセキュアにアクセスできるポータルシステム。今回の強化により、シングルサインオン(SSO)を実現する「Shibboleth」に標準対応したことで、学内の各サービスとOffice 365/Gmailなどのパブリッククラウドサービスとの連携が容易になった。

 「学務」は、学籍や履修・成績、奨学金、校友会など入学から卒業後までの学生情報を一元管理するシステム。学生はスマートデバイスからも履修登録やシラバス・休補講などの照会が可能。就職活動履歴の見える化や企業情報の収集・分析などが可能なキャリア支援機能も備える。

 「授業支援」は、授業の登録・受講履歴の管理・学習の進ちょく管理・授業コンテンツの配信・授業評価の情報共有など、授業の運営全般をサポートするシステム。今回新たに、小テスト機能やクリッカー機能(アンケート)などを搭載し、双方向型授業をサポート。

 小テスト機能では、教員はテストの作成・編集・管理・結果の確認が可能で、学生はスマートデバイスからテストの一覧表示・解答が可能。クリッカー機能では、教員が授業中に簡易アンケートを実施し、リアルタイムに集計結果を教室内のディスプレイで確認できるとともに、簡易的な出席管理としても利用できる。

 「図書」は、蔵書管理や図書購入、貸出・返却・予約管理などの図書館業務に加え、利用者の属性に応じた蔵書検索サービスなどを実現するシステム。従来の蔵書に加えて、デジタルアーカイブや電子ジャーナルなどのデジタルデータを統合管理することが可能。

川島 弘之