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NECと米HPが協業強化、ミッションクリティカルx86サーバーの開発を推進

 日本電気株式会社(以下、NEC)と米Hewlett-Packard(以下、HP)は22日、エンタープライズ領域のユーザーに向けたシステム提供を目的として、戦略的なグローバル・アライアンスを拡張すると発表した。これによって、ミッションクリティカルコンピューティングやブレード分野における技術開発を促進するという。

 NECとHPでは、1995年に戦略的なパートナーシップを締結して以来、HP-UXをベースとしたミッションクリティカルITシステムなどをNECが提供しており、HP-UXや、Itaniumベースのサーバーである「HP Integrity」、「NEC NX7700iシリーズ」などで多くの協業実績を積み上げてきた。

 今回の発表は、その協業領域を、次世代のミッションクリティカルx86サーバー分野にも拡張するもの。戦略提携の拡張の一つとして、技術協業を一層広げ、HP-UXの将来的な機能拡張を推進すると同時に、LinuxおよびWindowsベースのミッションクリティカルソリューションを提供するため、プラットフォームの品質保証のためのテスト・検証を含む、技術協業を推進するとのこと。

 NECとHPでは、今回の協業領域の拡張により、HPのハイエンドUNIXサーバー「Superdome 2」とブレード技術を用いて開発されているサーバーシステム「DragonHawk(開発コードネーム)」を含め、多様なミッションクリティカルプラットフォームにおいて、先進技術の開発が加速されるとした。

 さらに両社は、共同開発したソリューションを世界市場で展開することも計画する。それにより、HPが進める次世代サーバーの開発計画「HP Project Odyssey」との一貫性を維持しつつ、柔軟性に優れ、エンタープライズ領域におけるユーザー固有のニーズに対応するソリューションの選択肢を拡大し、ミッションクリティカル環境での投資の保護を実現するとのことだ。

石井 一志