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リコーとFDK、停電時向けのデジタル複合機用蓄電システム

リコー複合機との設置イメージ

 株式会社リコーとFDK株式会社は、ニッケル水素電池を搭載したデジタル複合機用の蓄電システム「FPSS-162GR」を9月4日に発売する。価格はオープン。

 同製品はリコー・FDK両社で商品企画し、FDKがリコーのデジタル複合機専用の蓄電システムとして開発・製造、リコーが販売するもの。ニッケル水素電池を採用。同製品をリコーのデジタル複合機に接続するだけで、停電時に電力を自動供給し、デジタル複合機の継続使用を可能にする。

 単独で電源供給システムとして利用できるだけでなく、設定変更により日常の電力使用のピークカット・ピークシフト用電源としても利用が可能。全面パネルにコンセント2個も搭載しているため、デジタル複合機を動作させながら、ほかの用途の非常用電源としても利用できる。

 ユーザビリティ面にも配慮し、外部インターフェイスとしてLANを採用し、LAN環境内ならどこからでもPCで蓄電池の状態やスケジュール管理など、30台までの蓄電システムを一括管理できる。前面には小型液晶ディスプレイを搭載し、蓄電池の状態把握やピークシフト設定を容易に操作できるよう設計されている。また、キャスター付きなので移動も容易。

 東日本大震災以降、官公庁、医療機関、教育機関をはじめ、各企業においても非常時における事業継続活動への関心はますます高まっており、同製品ではデジタル複合機への電力供給において、顧客の事業継続活動を支援するとしている。

川島 弘之