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ワコムとPSC、医療現場のプロセスを電子化する電子サインソリューション

 株式会社ワコムは4日、医療システム専用ソフトウェア開発会社の株式会社ピーエスシー(PSC)と協業し、カルテの電子化から院内各科で作成する膨大な書類データの統合的なファイリング、および液晶ペンだブレット上で情報を手書き入力しながら患者への説明、入院・手術などの同意書への手書きサインまで可能な電子サインソリューションを発表した。

 両社はこれまでもPSCが開発・販売するソフトウェア医療用データマネジメントシステム「Claio」とワコムの液晶ペンタブレット「DTU-2331/Medical」などを組み合わせ、患者へ視覚的に症状を説明するインフォームドコンセントツールを提供してきた。

 今回、電子カルテとの連携項目や日付、数値、文字、画像、バーコードなどの項目情報を自由に設定し、医療文書をデザインできるPSCの文書管理システム「DocuMaker」を、ワコムの液晶タブレット(DTH-2242など)や液晶サインタブレット(STU-300など)に対応させることで、これまで手書きでサインしてからスキャンしていた同意書へのサインを電子的に行い、多岐におよぶ院内データと併せて統合的に管理・運用できるソリューションを開発。医療現場における一連のプロセスの電子化を支援し、過去の記録の検索性向上など院内システムの利便性向上を実現する。

 両社は今後、同ソリューションを積極的に拡販。その一環として、7月17日(水)~19日(金)まで開催される「国際モダンホスピタルショウ2013」にて出展する。

川島 弘之