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KDDI、郊外型データセンター「TELEHOUSE TOKYO Tama」の2期棟を新設

 KDDI株式会社は3日、国内デーセンターサービスの郊外拠点として提供中の「TELEHOUSE TOKYO Tama」において、2期棟を新設し、10月1日より提供開始すると発表した。提供面積は約5160平方メートル(当初は約570平方メートル)で、7月3日より申し込みを受け付ける。

 この2期棟は、クラウドなどの普及に伴い増加傾向にある高消費電力機器に対応するため、ラックあたりの利用可能電力を最大10KVAまで強化している点が特徴。また、都心から30キロメートル離れ、耐災害性に優れた立地と、長周期地震動にも対応した免震システムにより、災害対策(DR)や事業継続計画(BCP)へのニーズにも応えられるという。

 ネットワーク面では、異経路3系統以上の地下埋設によるケーブル引き込みにより、潤沢なKDDIネットワークを提供できる。なお、エネルギー効率を示す指標のPUE値は、最新の省エネ設備やLED照明の導入により、1.41(設計値)を達成したとのこと。

 サービスは、持ち込みラックを1ラックスペース単位で提供する「オープンコロケーションサービス」が利用可能。「KDDI クラウドプラットフォームサービス」とのハイブリッド利用にも対応する。

 さらにオプションとして、外線の引き込み、部屋間接続などのデータセンター内の構内配線を利用できるほか、データセンター利用時に必要となる電源、ネットワーク、立架などの各種工事を行うエンジニアリングサービス、ユーザー企業のICTシステム基盤の保守・運用をKDDIが代行するアドバンスドデータセンターサービスなども利用できる。

石井 一志