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サイバーソリューションズ、クラウドメールサービスの基盤に日本オラクルのZFSストレージを採用

ピーク時の応答性能を20倍以上改善

 日本オラクル株式会社は2日、サイバーソリューションズ株式会社が、日本オラクルの統合ストレージ「Sun ZFS Storage Appliance」を企業向けクラウドメールサービスのストレージ基盤として採用したと発表した。

 企業向けのメール関連ソフト/サービスを手掛けるサイバーソリューションズは、2009年からクラウドサービスとしても企業向けメール環境を提供している。このクラウドメールサービス市場では、低価格かつ高い利便性が求められているため、サイバーソリューションズでは機器や運用のコストを抑えながらも、高速かつ安定したパフォーマンスが発揮できる製品を求めていたという。

 その中で、複数社のストレージ製品を検証した結果、ストレージの容量単価を従来よりも大きく低減させるとともに、高いパフォーマンスを発揮できる日本オラクル製品を選択したとのこと。採用したのは、NASの最上位機種である「Sun ZFS Storage 7420 Appliance」で、このストレージの刷新によって、設定目標の2倍以上となる10万IOPSの性能を達成できたという。

 サイバーソリューションズの秋田健太郎社長によれば、「メールシステム環境では細かいIOが大量に発生するため、IOPS性能が非常に重要」とのことで、今回、処理能力が向上したことにより、パフォーマンスレベルの安定化を実現。休日明けなどのアクセスピーク時の応答時間も20倍以上向上した。

 さらに、ストレージの実行容量120TB時の容量単価を80%削減したほか、従来稼働していたストレージと比べてラックの収容面積を1/3まで圧縮するなど、さまざまなメリットが得られたとしている。

石井 一志