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フリービット、唐津市と共同で高齢者見守りシステムや市民スマホなど実証

 フリービット株式会社は28日、佐賀県唐津市とコンパクトスマートシティサービスにおける実証事業に合意し、総務省の「ICT街づくり推進事業」として受託決定したと発表した。

 唐津市とフリービットの取り組みでは、市内の既設光ファイバーインフラや、フリービットが唐津市に設置したコールセンター「SiLK Hotlines」などを活用し、「高齢者向け安心見守り・デジタルトリアージシステムサービス」を提供。見守りセンサーや体重計などによるバイタルデータの収集、タブレットで電話で簡単な質問に答えていくだけで病態がどのように変化していくかを予測する「デジタルトリアージシステム」の提供などを行う。

 また、フリービットが保有するMVNOサービスを利用して、地域限定の市民向け低価格スマートフォンサービス「唐津スマホサービス(仮称)」を提供。経済的に負担の少ないスマートフォンを市民に広く提供し、多くの市民がスマートフォンを利用するようになることで、不測の事態にも対応する災害対策システムとしても活用する。平常時は、唐津ブランドの発信サイトや見守りサービスなどに活用され、市民のICT利活用を促す。

 プロジェクトには、九州大学、株式会社コアラ、公益財団法人ハイパーネットワーク社会研究所も共同参画。株式会社コアラは、防災地図を唐津ブランド情報の地図として活用(モバイル対応)するとともに、気象センサーの有効活用を実施。九州大学はコアラが行う実証事業におけるデータ分析や農業活用に関する助言、ハイパーネットワーク社会研究所は事業全体の実証内容の検証を行う。

三柳 英樹