ニュース

IIJ、企業の迅速なビッグデータ活用を支援するソリューション

クラウド基盤上のトライアル環境や技術支援などを提供

 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は24日、クラウドサービス「IIJ GIO」において、顧客企業のビッグデータ活用を支援するソリューション「IIJ GIO ビッグデータラボ」を同日より提供すると発表した。

 「IIJ GIO ビッグデータラボ」は、ビッグデータ分析システムの本格導入を迅速に始められるよう、顧客企業を支援するソリューションで、トライアル環境と技術支援メニューをあわせて提供する。

 トライアル環境については、「IIJ GIO」のクラウド基盤上で提供するので、ビッグデータの並列分散処理基盤を低コストで利用可能。サーバーの基本的な設定、ミドルウェア、pig/Hive、Mahout、Rといったデータ活用で必要となるツールをインストールした状態で提供するので、迅速にビッグデータ活用の検証に取り組めるという。また、このソリューションで提供するミドルウェア、ツールについての問い合わせには、IIJが標準で対応する。

 費用は月額利用料金のみで利用でき、月額15万円(税別)から。1カ月から最長3カ月まで利用できる。

 一方の技術支援メニューでは、ビッグデータ活用イメージの具現化をサポートするとのこと。具体的には、検証シナリオ策定や検証作業、アプリケーション開発アドバイス、データ移行サポート、ツールの操作などを、各企業個別のニーズにあわせて、専門スキルを持つ担当者が支援する。価格は個別見積もり。

 このほか、自社で並列分散処理のアプリケーション開発者を育成したいと考える企業向けにトレーニングメニューも用意した。こちらの価格は、定員5名、トレーニング期間2日間で45万円(税別)となっている。

 さらに、ビッグデータの活用を推進する人材の育成やプロジェクトチームの立ち上げを自社で検討している場合は、EMCジャパンの提供する「データサイエンスチーム立ち上げサービス」を、このソリューションのビッグデータ基盤と組み合わせて利用することも可能だ。

 なおIIJによれば、一般提供開始に先駆け、SBIホールディングス、ワイヤ・アンド・ワイヤレスといった企業で「IIJ GIO ビッグデータラボ」はすでに採用され、ビッグデータ活用の速やかなスタートアップに効果的であると評価されたとのこと。

石井 一志