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フォーティネットがFortiGate OSをアップデート、プリセット設定など追加

 フォーティネットジャパン株式会社(以下、フォーティネット)は11日、ネットワークセキュリティプラットフォーム「FortiGate」のOS「FortiGate 5」に新機能を追加したと発表した。新たに「セキュリティ設定オプション」「ネットワーク利用状況の可視化」「高度な脅威保護」機能が実装されている。

 「セキュリティ設定オプション」では、企業固有のビジネス要件やセキュリティ要件に基づき、すばやく簡単にFortiGateを設定可能なプリセット設定を提供する。用意されるのは「高性能ファイアウォール(VPNを含む)」「NGFW(ファイアウォール、侵入防止、アプリコントロール)」「ATP(高度脅威保護、エンドポイントコントロール)」「WF(Webフィルタリング、Explicitプロキシ)」「NGFW+ATA(NGFWとATPの機能)」「UTM(前述の全機能に加えて、メールフィルタリング、データ損失防止、脆弱性スキャンを含む)」。これらプリセット設定は、システムのセットアップ時、あるいはシステム配置の際にいつでもボタンをワンクリックするだけで適用できる。

 「ネットワーク利用状況の可視化」では、管理者は詳細な分析を行い、ネットワークアクティビティの履歴やリアルタイムでのアクティビティをより深いレベルで理解することが可能になるという。抽出可能なデータ種類は、IP、ポート、GeoIP、セッションタイプ、ユーザー名、ネットワーク利用、ネットワークカバレッジ、ネットワークに接続しているアプリケーションやデバイスの種類。クライアントレピュテーションと呼ばれるこの機能により、管理者は相関性のあるデータを使用して、特定の脅威に関連のあるトップクライアントを見つけたり、疑わしいWebサイトやIPアドレスを隔離したりできる。

 「高度な脅威保護」では、特定の企業を標的としてさまざまな方向から侵入し、データを盗み出す前に不特定期間潜伏した状態を保つ「持続的標的型攻撃(APT)」を防ぐ。新たな「Advanced Threat Protection(ATP)」と呼ばれるサービスにより、さまざまな方面からセキュリティアプローチ。ゼロデイ脆弱性、未発見のマルウェア、フィッシングメール、パスワードのハッキングを介して行われる攻撃からの保護を提供。ボットネットブラックリストの作成、アンチマルウェアシグニチャ、クラウド型サンドボックスといった技術も含まれる。

 FortiGate 5のアップデートは、有効なサポート契約を結ぶすべての顧客に提供が開始されている。

川島 弘之