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NECフィールディング、Android端末から社内への安全なリモートアクセスを実現するソリューション

 NECフィールディング株式会社は6日、中堅・中小企業を対象とした「スマートデバイス向けリモートアクセスソリューション」を同日より販売開始すると発表した。Android搭載のスマートデバイスにアプリケーションを導入してシンクライアント端末化し、社内の自席PCなどを経由させることで、社外からでも安全に社内システムへアクセスできるようにするという。

 今回適用するソリューションは、100台以下のスマートデバイスを保有する中堅・中小企業向けに、スマートデバイスを利用したリモートアクセス環境を提供するもの。オフィスの自席PCへリモートデスクトップ接続し、そこから社内システムにアクセスするする「スマートデバイス向けリモートデスクトップシステム環境構築サービス」と、VirtualPCCenter(VPCC)シンクライアントを用いて接続する「デスクトップ仮想化ソリューションパック連携リモートアクセスソリューション」をラインアップした。前者はスマートデバイス5~20台、後者は20~100台程度の環境を対象にする。

 いずれの場合でも、スマートデバイス端末にはPCの画面イメージのみを転送するため、社内の業務システムのデータは転送されず、外出先で端末の紛失や盗難が発生した際も、情報漏えいを防止可能。また、独自キーボードを使用しているので、万一、キーロガー系のマルウェアに感染してしまっても、情報漏えいが起こりにくいようにしている。

 加えて、画面上の資料全体を把握しながら文字入力が行える透明キーボードなど、NECシステムテクノロジーが独自開発したスマートデバイス用UIツールを利用することにより、指では操作が難しいExcel、PowerPointなどのOfficeアプリケーションや各種業務ソフトにおいて、PCと同等の操作性を実現するとのこと。

 さらに、リモートアクセス環境の企画から設計・構築、導入、運用・保守サポートをトータルで提供する点も特徴とした。

 価格は、「スマートデバイス向けリモートデスクトップシステム環境構築サービス」が、スマートデバイス5台の構成で49万6000円(税別)から、「デスクトップ仮想化ソリューションパック連携リモートアクセスソリューション」が、スマートデバイス20台、VPCCシンクライアント20ユーザーの構成で595万6000円(税別)から。別途、スマートデバイス端末などは用意する必要がある。

(石井 一志)