富士通と電通、ビッグデータを活用したマーケティング領域で協業～3種のコンサルティングサービスなどを提供

　富士通株式会社と株式会社電通は16日、ビッグデータを活用したマーケティング領域で協業すると発表した。これに伴い、マーケティングデザインなどのコンサルティングサービスを、7月より共同で提供する。

　両社では今後、富士通がCRM、販売管理、コンタクトセンターなどのシステム実績で培った業務ノウハウや、ICTを駆使した大量データの利活用に関する知見・技術力と、電通のマーケティング戦略立案やコミュニケーションデザインなどのマーケティングデザイン力をあわせ、顧客企業のマーケティング活動最適化や新しいビジネスの創出を支援していくという。

　また両社では、1）顧客企業が所有する業務データとセンサーデータ、オープンデータなどの外部データを統合的に分析し、企業全体のマーケティングプロセスの革新につなげる「マーケティングデザイン」、2）ビッグデータを活用した新事業の開発を推進する「
事業開発プロデュース」、3）マーケティングや情報システム部門など顧客企業の複数部署を横断し、ビッグデータを最大限に活用できる体制を整備する「導入ワークショップ」といった、3種のコンサルティングサービスを7月より提供開始するとのこと。

　さらに、両社の強みを生かした新たなサービスを開発していく考えで、第1弾として、富士通が収集するセンサーデータをマーケティング活動で利用できるようにするサービスも提供する。

　このサービスでは、ビデオリサーチの協力のもと、同社の調査パネルがスマートフォンで手軽に肌状態をチェックできる富士通のクラウドサービス「肌メモリ」を定期的に活用することで、パネル自身の肌データをクラウド上に収集。同時に、パネルの日々の生活行動や利用している美容系・健康系食品に関するアンケートを収集し、肌データとの組み合わせによるマーケティングデータを提供するとしている。