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英Canonical、「Ubuntu 13.04」を公開

 英Canonicalは25日、OS「Ubuntu」の最新バージョンとなる「Ubuntu 13.04」をリリースした。デスクトップ向けの「Ubuntu Desktop」とサーバー向けの「Ubuntu Server」がラインナップされている。

 Canonicalでは、Ubuntu 13.04はモバイル環境向けUbuntuのリリースの前段階として軽量システムでのパフォーマンスにフォーカスして開発を進めた結果、カジュアルユースにおけるレスポンスの高速化とメモリ使用量の削減を実現したとしている。

 また、Canonicalが開発を進めている次世代のディスプレイサーバー「MIR」が、開発者向けのテスト用オプションとして利用可能となった。MIRは次期リリースで、携帯電話やタブレット、PCのシームレスな融合を実現するとしている。

 このほか、Ubuntu 13.04ではLinuxカーネルが3.8.8になり、UnityやLibreOfficeなどのパッケージをアップグレード。Ubuntu ServerにはOpenStackの最新版(Grizzly)を搭載した。

 Ubuntuは半年おきに新バージョンをリリースしており、2年おきにサポート期間が5年間の長期サポート(LTS)版をリリースしている。これまで、LTS版以外(通常版)のサポート期間は18カ月となっていたが、今回のUbuntu 13.04から通常版のサポート期間は9カ月となった。次のLTS版は2014年4月にリリース予定。

(三柳 英樹)