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ネットワールド、米Actifioのコピーデータ統合管理アプライアンスを発売

 株式会社ネットワールドは15日、米ActifioとTechnical VAD(Value Added Distributor)契約を締結したと発表した。これに伴い、Actifioのコピーデータ統合管理アプライアンス「Actifio 100T」「Actifio Gateway」を、同日より販売開始する。

 従来は、バックアップ/リストア、スナップショット、レプリケーションなどのコピーデータ(複製情報)管理をそれぞれ別々に行っており、また管理ツールもお互いに関連することなく運用されるため、本番データから複製・生成されるコピーデータは本番データの最大120倍にもおよび、その管理コストが最大で5倍にもなってしまっているという。

 Actifio製品は、こうしたコピーデータ(複製情報)管理を仮想化し、1つの管理体系に統合できる点が特徴。変更データを一度だけ取り込み、重複排除してユニークなデータのみを格納することで、容量を抑えつつ単一のコピーデータ管理を実現している。また、本番システムのストレージに障害が起こった場合、Actifioにコピーされたデータをマウントすることで、即座に本番データとして利用可能になる点もメリットとのこと。

 さらにITインフラがVMwareで仮想化されている場合には、ストレージのデータ保護と即時マウント/リカバリだけでなく、そのデータを管理する仮想サーバーも同時に保護できるため、仮想サーバーを迅速に再立ち上げすることで、トータルシステムの継続運用が可能になるした。

 製品のうち「Actifio 100T」では、標準的な本番環境データを最大100TBまで保護可能。どんな要件のアプリケーションにも対応するとのことで、本番環境のデータ量が100TBを超える場合は、Actifio 100Tの標準パッケージまたはカスタムパッケージを組み合わせて、最大2PBまで対応できる。

 一方の「Actifio Gateway」は、クラウドプロバイダーやマネージドサービスプロバイダーなど、地域的にあるいはグローバルに分散したエンタープライズ企業向けに設計された製品。物理、仮想、異機種のサーバーおよびストレージが混在する大規模インフラに対応し、数PBまでの拡張が可能とした。

 製品の最小構成価格は3000万円(税別)から。ネットワールドでは特に、VMware環境における継続的システム稼働や、Actifioのリモートサイト利用による災害対策にフォーカスして、これらの製品の導入コンサルティングから販売、システム構築、保守サービスまでをトータルに提供するとしており、3年間で20億円の販売を見込む。

(石井 一志)