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アウトソーシング社、業務アプリ実行基盤にWebLogic Server 12cを採用

 日本オラクル株式会社は12日、生産アウトソーシング事業を手掛ける株式会社アウトソーシング(以下、アウトソーシング社)が、業務アプリケーション開発の実行基盤に、アプリケーションサーバー「Oracle WebLogic Server 12c」を導入したと発表した。1月より稼働を開始している。

 製造業分野における生産工程の請負、および人材派遣業を中心に発展してきたアウトソーシング社は、現在、国内外に30社以上のグループ子会社を持ち、1万2000人以上の従業員が事業に従事している。その中で同社では、今後の事業拡大、新規システム開発の増加を見越し、将来的なアプリケーション開発にJavaの採用を決定。分散していた開発環境をJava EE 6で標準化し、Oracle WebLogic Server 12cをシステムの実行基盤として導入した。

 そして1月より、Javaで新規に開発された3種類の経理部門向け業務アプリケーションがOracle WebLogic Server 12c上で稼働開始している。導入にあたっては、日本オラクルのコンサルティングサービス部門が、Java EE 6に基づく開発標準の策定から実際の開発までを支援。システムの要件定義から稼働まで、約2カ月の短期間で実現できたという。

 またこれに先駆け、全社共通インフラとしてエンジニアド・システム「SPARC SuperCluster T4-4」を導入しているが、このシステムに搭載されているOracle Solarisの仮想環境を活用し、開発環境と本番環境を構築・提供できた点も、導入期間を短縮できた要因の1つになったとのこと。

 なお、この導入にあたっては、中国・東南アジアを拠点とするアウトソーシング社の子会社が、オフショアで開発を担当している。

(石井 一志)