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コクヨS&TとJFEシステムズ、電子帳票の活用範囲を社外に拡大するソリューション

 コクヨS&T株式会社とJFEシステムズ株式会社は、コクヨS&TのSaaS型帳票生成サービス「伝票@Tovas」と、JFEシステムズの業務データアーカイブサービス「DataDelivery」を連携させ、電子帳票の活用範囲を社外にまで拡大するサービスとして、4月9日より提供する。

 「DataDelivery」は、会計、販売、購買、人事、生産システムといった各種業務データを集約し、コンパクトにアーカイブできるソリューション。アーカイブしたデータを柔軟に検索し、ダウンロードする機能を備えているほか、データの改ざんを防止する仕組みも搭載する。また、ユーザーID/パスワードによるアクセス制限機能、データ抽出や印刷といった標準機能の利用を制限する機能、アクセスログの記録機能などによりセキュリティを確保するという。

 一方の「伝票@Tovas」は、帳票のもととなるCSVデータを受信し、クラウド上で帳票イメージ(PDF)化するとともに、FAX、あるいはファイルによる配信機能も備えている。

 今回はこの両サービスを連携させることで、電子帳票データの活用範囲が、社内での一元管理・長期保存、閲覧・印刷から、FAX・ファイルによる社外への配信まで拡大するとのこと。これにより、帳票の電子化によって得られるコスト削減、業務負荷の軽減、セキュリティ改善のメリットがいっそう高まるという。

 具体的には、帳票の印刷、保管、郵送といった作業にかかる費用を削減可能。さらに、仕訳や配送、帳簿検索にかかる事務作業の負荷を軽減することもできる。あわせて、帳簿ごとの参照権限の管理、閲覧履歴の記録によってセキュリティを向上。配送を自動化してシステム側に任せることで、誤配送のリスクも削減できるとしている。

 価格は初期費用が295万円から、月額費用が3万円から。両社では、初年度に50社への導入を目標としている。

(石井 一志)