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CTC、米Cleversafeの分散ストレージシステムを販売開始

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は、米Cleversafeと販売代理店契約を締結したと発表した。これに伴い、同社のストレージシステム「Cleversafeシリーズ」を国内で販売開始する。また、構築、保守サービスなども提供するとのこと。

 Cleversafeシリーズは、クラウドストレージを利用してデータを分散保存するアプライアンス。独自の分散技術「Dispersed Storage Network」を利用し、パリティを付けてデータを分割した上で、データの安全性と可用性を高めるために複数のノードへ分散保存する仕組みを採用している。

 また、拡張性の上限を左右するファイルの管理情報をあわせて分散させ、管理情報自体の制限をなくしているので、無制限にストレージ拡張を行える点が特徴。さらに、一般的なストレージシステムでは実効容量に対して4倍から8倍程度必要と言われている物理容量を、より高い信頼性を保ちながら2倍以下まで減らせるため、コスト削減にも寄与するとしている。

 なおCTCでは、システム導入時の基本デザインから評価検証、運用設計、インストール実装、技術支援サービスまでをワンストップで提供するとのことで、システム構築は最短一週間程度で完了するとした。

 システムの最小構成は1200万円から。CTCは、通信業界やISP業界を主な対象として販売を進め、今後3年間で50億円の売り上げを目指す。

 なおCleversafeシリーズには、今後、格納するサーバー自体のCPUやメモリの有効活用として、Hadoopの機能が追加される予定で、格納されている膨大なデータの分析にも使用可能になるとのことだ。

(石井 一志)