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DALのEDIソフト「ACMSシリーズ」、Windows Azure上での動作に対応

 株式会社データ・アプリケーション(以下、DAL)は26日、クラウドサービスのWindows Azure上で、EDI(電子データ交換)パッケージソフト「ACMSシリーズ」の動作検証を完了したと発表した。これに伴いDALでは、Windows Azureをクラウド基盤として「ACMSシリーズ」の拡販を図るという。

 今回Windows Azure上での検証が完了したのは、企業内外のシステムおよびアプリケーションをシームレスに連携するB2Bインテグレーションサーバー「ACMS E2X」、企業間のデータ連携をスムーズに行う環境を容易に構築できるB2Bサーバー「ACMS B2B」、各種EDI標準をはじめ、XML、SAP IDoc、CSVなど多くのフォーマットに対応した汎用フォーマット変換ツール「AnyTran」の3製品。

 このうち「ACMS E2X」では、企業間のさまざまな形態での電子商取引に対応した機能と、システムやアプリケーションの統合機能を1つのパッケージで提供していることから、Windows Azure上のEDIシステムと、オンプレミスの基幹業務システムを連携し、B2B業務プロセス全体をカバーするシステムとして運用できるという。さらに、Windows Azure上で検証済みのさまざまなアプリケーションと「ACMSシリーズ」とを連携することも可能になる。

 また「AnyTran」は、クラウド上の各種システムやアプリケーション間など、さまざまなデータ交換場面で、フォーマットの違いを吸収するツールとして利用できるとのこと。

 Windows AzureをIaaS基盤として利用することで、ハードウェアの初期コストや保守・管理コストを抑えてEDIシステムを運用できることから、DALでは、ビジネススピードを要求する企業やシステム投資力が弱い中小企業を含め、EDI導入企業のすそ野を大幅に拡大したい考え。加えて昨今では、DR対策やシステム障害時に備えた二重化、バックアップといった用途での追加購入も増えていることから、DR対策の観点からも有効なソリューションとして推進するとしている。

 価格はWindows Azure上で利用する場合も従来と変更はなく、「ACMS E2X」が150万円(税別)から、「ACMS B2B」が100万円(税別)から、「AnyTran」が120万円(税別)。このほか、「ACMSシリーズ」をSaaSとして提供する事業者向けのライセンス体系も用意している。

(石井 一志)