ニュース

日本IBM、シャープのIT構造改革を推進する戦略的パートナーに

 シャープ株式会社と日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は25日、シャープのIT構造改革を共同で推進するために、戦略的パートナーシップを構築することに合意した。これに伴い、シャープとシャープシステムプロダクト株式会社(SSP)が保有するエスアイソリューションズ株式会社(SIS)の全株式(計51.0%)を、2013年4月1日をもって日本IBMに譲渡し、SISは日本IBMの完全子会社となる。

 SISは2001年3月に設立され、シャープの情報システム開発、保守、運用業務を推進してきた。こうした成果を踏まえ、IT環境の急速な変化に対応すべく、シャープと日本IBMはパートナーシップをさらに強化し、シャープのIT構造改革を推進する。

 具体的には、日本IBMがシャープの生産・販売拠点における業務アプリケーションの企画、開発、保守業務やシステム運用などのアウトソーシング業務を、新たに2013年2月1日~2023年3月31日まで約10年にわたって受託。シャープは情報システムに関する戦略立案に特化することで、ITコストの低減を図るという。

 また、シャープとSSPは保有するSISの全株式を4月1日をもって日本IBMへ譲渡。SISは日本IBMの完全子会社となることで、IBMが有する多様なソリューションや先進事例のさらなる活用が可能となり、シャープのIT構造改革に大きく貢献するとしている。

(川島 弘之)