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NEC九州データセンター、3月27日よりサービス提供開始~地域に密着したサービスを展開

 日本電気株式会社(以下、NEC)およびNECフィールディング株式会社は21日、福岡市内に設立した「NEC九州データセンター」において、3月27日よりサービス提供を開始すると発表した。

 「NEC九州データセンター」は、九州地域におけるサービス事業の強化を目的としたデータセンター。災害リスクの低い立地にあるため、大地震が起こっても大きな損傷なく運営継続が可能なほか、サーバールームに2次元床免震構造を採用したり、停電時に無給油で72時間給電可能な自家発電設備を設置するといった災害対策を施しているという。

 また、スポットネットワーク受電方式の採用や無停電電源装置(UPS)など、冗長化された電源設備も設置。セキュリティ面でも、ICカードや顔認証システム、画像認識を用いて不正通行を防止する機能などを盛り込んだことに加え、リモート運用監視の仕組みや、NECが強みとしているOpenFlowをベースとしたネットワーク制御技術などにより、安定したシステム運用を実現している。

 サービスとしては、プラットフォームから業務アプリケーションまでのフルサポートを提供するサービスデスクを設置しており、NECフィールディングの運用サポートに関するノウハウを生かし、迅速な保守サービスを提供可能。ユーザー企業のシステムとNECのクラウドサービスを組み合わせたハイブリッド環境についても、ユーザー企業の業務運用の最適化と業務プロセスの改善によりTCO削減を実現する「オンサイトライフサイクルマネジメントサービス」など、さまざまなサービスを提供する。

 また、九州地域のパートナー企業と連携し、地元の企業や地方公共団体のニーズを踏まえた地域密着型の高信頼型サービスを用意するほか、地方公共団体向けサービスについては、住民情報や内部情報などの基幹系システムに加えて、Webサイトのコンテンツ管理システム、高齢者の見守り支援など行政サービスを実現するクラウドサービスなどを幅広く提供するとしている。

(石井 一志)