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NEC、SSDを全面採用したメインフレーム向けストレージ「iStorage A5000」

iStorage A5000

 日本電気株式会社(NEC)は19日、メインフレーム向けストレージ「iStorage A5000」を同日より販売開始すると発表した。メインフレーム向けとしては業界で初めて、SSDを全面採用した点が特長という。出荷は3月29日より開始する予定。

 「iStorage A5000」は、NEC製メインフレーム「ACOS-4シリーズ」の専用ストレージ。SSDを全面的に採用したほか、マルチコアの最新プロセッサ、6Gbpsのドライブインターフェイスなどの最新技術を適用することで、従来機の「iStorage A4900」と比べ、IOPS性能を最大3倍に向上しつつ、消費電力を約50%削減した。

 また、2012年6月に発売されたACOS-4シリーズ「i-PX9800」のチャネル転送能力向上に対応し、800MB/秒のホストチャネル接続をサポートしたため、従来機に比べ最大2倍との高い転送能力を実現している。

 さらに、SSDやマルチコアプロセッサの採用によって、部品点数の大幅な削減も実現しており、装置自体の信頼性も向上。キャッシュメモリ故障時でも冗長性を維持しつつ高速レスポンスを実現する独自アーキテクチャや、ドライブ部を3重化するトリプルミラーをメインフレーム向けでは初めて採用し、可用性を向上させているとのこと。

 なお暗号化機能の標準搭載により、データセキュリティも向上している。

 記憶容量は、物理ドライブ容量100GBの場合で最大33.9TB、同200GBの場合で49.6TB。価格は、最小システム構成時の標準レンタル価格で、月額207万円(税別)からとなっている。

(石井 一志)