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アシスト、企業システムのID棚卸しを自動化するソリューション

 株式会社アシストは7日、「サーバアクセス管理ソリューション」の第2弾として、「ID棚卸キット」を同日より提供開始すると発表した。これを利用すると、企業内のさまざまな業務システムにおいて、煩雑なID情報の棚卸し業務を自動化できるという。

 「ID棚卸キット」は、各システムに登録されているID情報が在籍者のものか、役職や部署、役割に応じた適正なアクセス権限が付与されているか、といったID情報の棚卸し作業を自動化するソリューション。現在でも、複数システムに分散したID情報を手作業で管理している企業も多く、こうした企業が導入することにより、作業負荷の軽減や人的ミスの削減が可能になる。

 具体的には、各業務システムに存在している特権ID情報や、各種データベース、ディレクトリサーバー、アプリケーションに登録されているシステム固有のID情報などを抜き出し、各種レポートを出力したり、人事システムなどのいわゆる“源泉情報”やID統合管理システムとの差異を自動的に突き合わせたりする仕組みを提供。退職者アカウントの削除や、不正登録アカウント、長期間ログインされていないアカウント、パスワード未変更アカウントなどの情報を見える化することができる。また、監査に対応するためのレポート出力機能も備えた。

 なお、ID情報を抜き出すためにエージェントプログラムを導入する必要はなく、サーバー1台でID棚卸しの全業務を実施する点も特徴とのこと。

 動作環境はWindows Serverで、ライセンス価格が200万円(税別)、サポート費用が年額30万円(税別)。

 アシストでは、ID棚卸し業務の効率化に焦点をおいた単体での販売に加え、既存のID管理製品・ソリューションの導入効果を高めるためのツールとしても位置付け、販売を進める考えで、2013年末までに10社への導入を目標としている。

(石井 一志)