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NTTPC、VPS新サービス「WebARENA VPS クラウド」

~監視は追加料金なし、ロードバランサーも用意

 株式会社NTTPCコミュニケーションズ(以下NTTPC)は、VPS新サービス「WebARENA VPS クラウド」を3月5日より提供開始すると発表した。1つのコントロールパネルで複数インスタンスの管理ができ、ロードバランサーや監視サービスもコントロールパネルで簡単に利用設定ができる点が特長だ。バックアップからクローン複製も簡単に行えるようにした。初期費用は無料で、利用料金は月額3780円から。

複数のインスタンスの管理を一括で行えるコントロールパネル

 NTT PCコミュニケーションズでは、すでに月額1450円からの「VPSエントリー」と、メモリ容量やストレージ容量の追加、CPU変更、バックアップ機能など構成の自由度を高めた「VPSハイスペック(SuitePRO V3)」(月額8820円から)の2つのVPSサービスを提供している。

 今回追加した「WebARENA VPS クラウド」では、1つのコントロールパネルで複数のVPSインスタンスの管理が可能になった。コントロールパネルでインスタンスの起動・停止のほか、マシンイメージのバックアップもオンデマンドでコントロールパネルから行える。また、監視サービスは追加料金なし、ロードバランサーはオプション料金で提供。いずれもコントロールパネルから簡単に利用設定できる。

 NTTPCでは、従来から提供中の「VPSエントリー」「VPSハイスペック」ではひとつのコントロールパネルで1つのインスタンスしか管理できなかったため、複数インスタンスの管理をできるようにしてほしいというユーザーからの要望を受けて新サービス「WebARENA VPS クラウド」を設計。Webサイト制作やWebアプリケーション開発を行う顧客から要望の多いロードバランサーや監視もコントロールパネルから手軽に利用設定できるようにしたという。

リソース一覧画面
ロードバランサーの管理もコントロールパネルで

ロードバランサー利用やクローン作成を簡単に

 「WebARENA VPS クラウド」は、SタイプとMタイプの2つのインスタンスのタイプを用意。Sタイプはディスク40GB/メモリ2GB/仮想2コア。Mタイプはディスク100GB/メモリ4GB/仮想4コア。1インスタンスあたり、グローバルIPアドレス1つを付与する。回線は1Gbps共有。OSはCentOS 6を採用する。料金は、初期料金無料、月額料金は3780円(Sタイプ1台)~5万2920円(Mタイプ20台)。支払い方法はクレジットカード払い、請求書支払い、口座振替に対応する。

 監視機能は追加料金なしで利用できる。稼働監視だけでなく、HTTP/HTTPS/FTPなどさまざまなサービスの監視を行い、インスタンスやロードバランサーの予期しないトラブルをアラートとしてメールで通知する。

 オプションで提供するロードバランサーは1台から10台まで拡張可能で、初期料金は無料、月額料金は3150円(1台)~2万2050円(10台)。ロードバランサーに割り当てるインスタンスなどもコントロールパネルから設定でき、ポート設定などの作業は不要になる。ロードバランサーの負荷分散方式は、Least ConnectionとSourceから選択する。1台のロードバランサーで両方の方式を利用することはできないため、Least ConnectionとSourceを併用したい場合は、2台の契約が必要となる。

 NTTPCによれば、オプション料金はかかるものの、ロードバランサーの転送量は無料となっているため、転送量に関わらず定額コストで利用できる点もメリットだという。

 また、オプションでバックアップも用意。容量は200~1000GBから選択できる。初期料金は無料で、月額料金は2100円(200GB)~10500円(1000GB)。バックアップを利用することで、バックアップしたマシンイメージをテンプレートとして、新たにインスタンスを起動することが可能になる。同じ作業の繰り返しになりがちなWebサーバーの設定などが効率的に行えるという。

 なお、NTTPCでは、WebARENAの共用サーバー、メールサーバー、VPS、専用サーバーの各サービスについて、2月21日から5月13日まで新規加入キャンペーンを実施。キャンペーンの一環として、今回提供を開始する「WebARENA VPS クラウド」サービスについては、提供開始の3月5日から5月13日までの期間限定で、基本サービスの月額料金を最大3カ月無料にするキャンペーンを実施する。

インスタンス起動画面
キーペア作成画面
ロードバランサー設定画面
ネットワーク監視設定画面。監視はオプション料金なしで利用できる
セキュリティグループ作成画面

(工藤 ひろえ)