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日立ソリューションズ、NTTドコモのdアニメストアにクラウド型のDRMサービスを導入

 株式会社日立ソリューションズは19日、株式会社ドコモ・アニメストアに、デジタルコンテンツを違法コピーから保護する「DRMサービス powered by PlayReady」を導入したと発表した。ドコモ・アニメストアでは同サービスを利用し、アニメ配信サービス「dアニメストア」を2012年7月より提供している。

 ドコモ・アニメストアは、NTTドコモのスマートフォン向けコンテンツ配信サービス「dマーケット」内で、アニメ専門の配信サービスであるdアニメストアを提供するために設立された、NTTドコモの子会社。dアニメストアの提供にあたってNTTドコモでは、約5年前から動画配信システムの検討を進めており、マイクロソフトのDRM技術「PlayReady」の活用を検証。あわせて、低コスト、短期間で基盤を構築できるセキュアなクラウドサービスの導入を検討していたという。

 そうした中で、NTTドコモのPlayReadyの検証環境をサポートしてきた実績とノウハウが評価され、日立ソリューションズが動画配信システムを構築することになった。

 同社では構築にあたって、リソースの柔軟な拡張や、トラブルにも即時に対応できる保守サポート体制、ISMSに準拠した堅牢なデータセンターを用いる高いセキュリティなどが特徴のクラウド基盤サービス「SecureOnline」を採用。この基盤上にPlayReadyの技術を活用したDRMサービス powered by PlayReadyを導入し、スピードと信頼性を両立させた動画配信システムを構築した。

 加えて、動画配信システムと、コンテンツやサイトを管理する外部接続システムとのシームレスな連携も達成したほか、PlayReadyに関するマイクロソフトとの契約、ライセンスの更新などを一括で管理することで、サービス担当者の業務負荷軽減にも寄与したとのこと。

 そしてこうした基盤の選択と運用により、動画配信システムの構築・運用にかかる費用を抑え、プロジェクトの開始から約3カ月という短期間でアニメ配信サービスが開始できたという。

 なお現在、dアニメストアのアニメ配信サービスは約20万人の会員が利用しているが、NTTドコモ・アニメストアでは今後のユーザー数増加にあわせて、SecureOnlineのサーバーのCPUやメモリを増設したり、サーバーの台数を増やしたりするなど、より信頼性、コストパフォーマンスの高い形で動画配信システムの拡張する計画だ。

(石井 一志)