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CTCSP、米Actifioのコピーデータ統合管理アプライアンスを販売開始

 シーティーシー・エスピー株式会社(以下、CTCSP)は19日、米Actifioと販売代理店契約を締結したと発表した。これに伴い、Actifioのコピーデータ統合管理アプライアンス「Actifio 100Tシリーズ」の販売と、構築・保守サービスの提供を同日より開始する。なお、国内での販売代理店契約を締結したのは、CTCSPが初という。

 既存のITインフラでは、ローカルバックアップ、スナップショット、災害対策、事業継続、レプリケーション、重複排除といった要求に応じて、個別の管理ツールや管理コンポーネントを組み合わせて運用している。しかし、それぞれの管理ツールがお互いに関連することなく運用されるため、本番データから複製・生成されるコピーデータは、調査会社によると本番データの13倍から120倍にもおよび、その管理コストが3倍から5倍にもなってしまっているという。

 「Actifio 100Tシリーズ」は、そうしたコピーデータの管理を1つの筐体に集約することで、従来型のストレージ製品と比べてTCOを最大90%削減できるというアプライアンス製品。1台のアプライアンスでコピーデータ管理をすべて仮想化し、1つの管理体系に統合することにより、コピーデータ管理にかかわるシステム領域が本番データ環境から物理的に完全に切り離され、シンプルな運用環境を実現する。

 また、これまで目的別に導入されていたバックアップ管理のソフトや、それに付随するバックアップ用ストレージなどは不要で、コピーデータの仮想イメージは、アクセス要求があれば、リストアすることなくマウントするだけで、即時に本番データとして利用可能になる。

 こうした特長を生かすと、低価格のプライベートクラウドサービス、パブリッククラウドサービスを実現することから、BIGLOBEは、自社ホスティングインフラの統合バックアップ環境を改善するために、同シリーズを採用。バックアップ環境の刷新だけでなく、さらなるTCO削減、ストレージ投資低減、運用管理簡素化に向けて取り組んでいるとのこと。

 なおCTCSPは、システム導入における基本デザイン、PoC評価、運用設計、インストール実装、技術支援サービスまでをワンストップで提供し、2013年度からの3年間で15億円の売り上げを目指す。

(石井 一志)