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丸紅、プライベートクラウドのバックアップにアクロニス製品を採用

 アクロニス・ジャパン株式会社(アクロニス)は15日、丸紅株式会社と丸紅情報システムズが事業継続計画(BCP)の一環として構築したバックアップセンターと既存データセンターにおけるバックアップソリューションに「Acronis Backup&Recovery 11 Virtual Edition」を採用下と発表した。

 世界67カ国、120の地域で食料、繊維などの生活に密着した領域から、エネルギーや金融などの分野まで、幅広く輸出入や開発などを行う丸紅では、年々拡大するITシステムとして、223台の仮想サーバーからなるプライベートクラウドを構築している。バックアップ体制の構築にも注力しており、従来はファイルベースのバックアップソフトを使い、ディスクに保存した後、テープにコピーするD2D2T運用を毎日実行していた。

 ところがD2D2Tを行う上で、ディスクからディスクへのバックアップに12時間、テープへのバックアップに12時間と多大な時間がかかること、バックアップ処理の集中により、一部のサーバーでバックアップが失敗することがあったこと、復元する際にバックアップした倍の空き容量を確保する必要があったことなどが課題に。

 こうした課題を解決しBCPをより強化するためにバックアップセンターの構築を決定。既存データセンターとバックアップセンターとのデータ同期を可能にするバックアップシステムを構築することとなった。同時にファイルベースのバックアップには限界があることから、オンライン状態でも取得できるイメージベースのバックアップを採用することにした。

 そこで選定したのが、仮想環境でのバックアップが可能な「Acronis Backup&Recovery 11 Virtual Edition」。おかげでバックアップ時間は24時間から3時間半に短縮された。また、途中でバックアップが止まるというような障害は皆無となり、システム領域のオンラインバックアップが安定して稼働することでシステム全体の健全性向上を実現したという。

(川島 弘之)