ニュース

NEC、外食業向けクラウド「NeoSarf/FoodService」の機能を強化

2画面タッチパネルPOS「TWINPOS5500Pi」

 日本電気株式会社(NEC)とNECインフロンティア株式会社は2月15日、外食業向けクラウドサービス「NeoSarf/FoodService(ネオサーフ/フードサービス)」の機能強化として、「販促コンテンツ管理サービス」を販売開始すると発表した。サービス利用料金は、月額2100円から。NECとNECインフロンティアは、今後3年間で計1万店舗への提供を目指す。

 「NeoSarf/FoodService」は、外食業のエリアマネージャや店長が、店舗のQSC管理や勤務管理を行う機能や、クーポンを利用したマーケティング機能、遠隔地から店舗の映像・経営指標を閲覧できるリアルタイム店舗管理機能などをネットワーク経由で提供するクラウドサービス。なお、QSCとは、Quality(商品の品質)、Service(サービス)、Cleanliness(清潔さ)の頭文字をとったもので、飲食業界では基本的かつ重要な原則となっている。

 今回提供を開始する「販促コンテンツ管理サービス」は、おすすめメニューやキャンペーンなどのコンテンツを店舗内のPOS画面や大型ディスプレイなどに表示する設定が店舗側で簡単にでき、客層や混雑状況、天候などに合わせてタイムリーなプロモーションを可能にする。、

 サービスに対応するPOSとしては、視認性のよい15インチカラー液晶ディスプレイを採用した2画面タッチパネルPOS「TWINPOS5500Pi」を用意。POSのカスタマディスプレイをコンテンツ表示端末として利用できるため、専用ディスプレイを設置する必要がない。デジタルサイネージシステムを個別に構築する場合と比較して低価格かつ短期間でデジタルサイネージを活用したプロモーションが可能となる点が特長だ。

 設定画面では、サムネイル化されたコンテンツ一覧からコンテンツを選び、表示したい時間帯にドラッグ。タブレット端末を使えば指先ひとつで直感的に操作できるので、慣れない店舗従業員でも簡単に設定できる。また、「タイムセール」「おすすめ」など状況に応じてコンテンツを編集できる簡易編集機能により、効果的なメッセージ発信をサポートする。

「販促コンテンツ管理サービス」の設定画面

 対応の二画面タッチパネルPOS「TWINPOS5500Pi」は、15インチの画面を採用。ディスプレイは、垂直・水平方向への角度調整もできる。POS本体は飲食店の環境に適したファンレス設計を採用することで、障害の原因となる油煙の吸気を防止。記憶装置には、SSDを採用した。

 なお、NECとNECインフロンティアは、今回追加した「販促コンテンツ管理サービス」を、2月19日~22日の4日間にわたって東京ビッグサイトで開催される第41回 国際ホテル・レストラン・ショーに出展する。

(工藤 ひろえ)