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ヴイエムウェア、仮想環境を可視化する統合ソリューション「vSphere with Operations Management」

 ヴイエムウェア株式会社は13日、仮想環境の可視化を実現する統合ソリューション「VMware vSphere with Operations Management」と、バックアップ/リカバリ製品の「VMware vSphere Data Protection Advanced」を発表した。いずれも、2013年第1四半期に提供開始される予定。

 「VMware vSphere with Operations Management」は、VMware vSphereと仮想インフラの統合管理ツール「VMware vCenter Operations Management Suite」を組み合わせた製品。仮想環境のパフォーマンス/健全性/効率性に関する情報を分析できるVMware vCenter Operations Management Suiteと、VMware vSphereが統合されたことにより、仮想環境全体にわたって、シンプルで可視化された情報を確認できるようになった。これによって、プロアクティブな監視、パフォーマンスの維持、可用性の改善を実現するという。また、統合されたキャパシティ計画による仮想環境の最適化も行えるとのこと。

 ラインアップとして、Standard、Enterprise、Enterprise Plusの3エディションが予定されており、市場想定価格は、1プロセッサあたり21万8000円から。VMware vSphereの既存ユーザーに対しては、VMware vSphere with Operations Managementの各エディション、ならびにAcceleration Kitに割引価格でのアップデートが期間限定で提供される。

 一方のVMware vSphere Data Protectionは、VMware vSphere 5.1のEssentials Plusエディション以上で提供されている、バックアップ/リカバリ向けの仮想アプライアンス。今回発表された「VMware vSphere Data Protection Advanced」はその上位版にあたり、重複排除後で、仮想アプライアンス1台あたり8TBまでのデータを格納することができる。ヴイエムウェアによれば、平均的なバックアップポリシーを想定した場合、約200台の仮想マシンを保護可能という。

 また、Microsoft Exchange、SQL Serverなどのアプリケーションに対して、エージェントソフトウェアを用いることで、アプリケーションを認識したバックアップ/リカバリを行える点も特徴。より粒度の細かいデータベースのバックアップ/リカバリも可能になるとしている。

 価格は、1プロセッサあたり13万7000円から。なおこの製品は、VMware vSphere with Operations Management Acceleration KitsのEnterprise/Enterprise Plusの両エディションには含まれているとのこと。

(石井 一志)