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乗換案内サービス「駅探」、ストレージに「NetApp FAS」を採用

 ネットアップ株式会社は6日、株式会社駅探が乗換案内サービス「駅探」を支えるストレージシステムとして「NetApp FAS」を導入したと発表した。

 駅探は、インターネットベースの時刻表連動型の乗換案内サービスを提供するとともに、現在は長年培ってきた技術力とデータを生かし、便利なサービスを個人向け・法人向けに提供している。

 同社では従来、FC SANベースのストレージを利用していたが、ストレージ構成の複雑さによる運用管理コストの増大、高価な導入コストなどの課題を抱えていた。そこで、「FC SANによる複雑さを解消するシンプルなストレージ環境の構築」「柔軟なバックアップ・リストアが可能なデータ保護体制の確立」「ビジネスの成長に応じたスケーラビリティの確保」などが求められていた。

 これらの課題を解決するストレージシステムとして複数社の製品を比較検討した結果、「NFS標準対応によるシンプルなストレージ構成の実現し、ストレージOSをDataONTAPに一元化することによる運用負荷の軽減が可能」「ストレージ仮想化ソフトのFlexVolによるビジネスの成長に応じたディスク容量の割り当て」「データ保護機能に加え、バックアップ用にファイルシステムのコピーを作成できるSnapshot、信頼性の高いデータ保護が可能なSnapMirrorなどのソフト製品を組み合わせることで災害対策も実現可能」な点を評価し、NetApp FASシリーズを採用した。

 駅探は、Webサーバー/乗換エンジン向けに1台、データベースサーバー向けに1台のアクティブ・アクティブ構成の「NetApp FAS3210」を導入し、また重要なデータの集約用ストレージとしてアクティブ・アクティブ構成の「NetApp FAS2240A」を導入している。

 2013年中には、SnapshotやSnapMirrorを活用し、このストレージシステム上に集約された重要データを遠隔地に置かれた外部のNetApp FASシステムへ同期させることで、大規模災害にも耐えるデータ保護体制を整える計画。また、外部のストレージとして、日本全国に数多くあるSnapMirrorを利用できるクラウドバックアップサービス事業者のサービスを利用する予定という。

システム構成

(川島 弘之)