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CA、エージェントレス型の特権/共有ID管理ソリューション

操作画面録画製品との限定パッケージも提供

 CA Technologiesは4日、エージェントレス型の特権/共有ID管理ソリューション「CA ControlMinder Shared Account Management」を提供開始すると発表した。参考価格は、管理対象が1000の場合で1000万円(税別)。また今回は同時に、操作画面録画機能を提供する「CA Session Recording」と同製品をパッケージ化した「特権ID管理自動化パック」も、3月31日までは小規模から導入できるように提供するとのこと。

 「CA ControlMinder Shared Account Management」は、エージェントレス型で特権/共有IDを管理できるソリューション。アクセス管理ソリューション「CA ControlMinder」が持つ、特権/共有ユーザーIDの運用を管理するための「特権/共有ID管理」機能を単体で提供する。

 具体的には、必要な際に一時的にパスワードを発行して、特権/共有IDへのアクセス権限を付与することが可能。これによって、特権/共有IDへの不要なアクセスを制限できるほか、アカウントの使用を監視することにより、監査の際にアカウンタビリティを果たせるとのこと。さらに、管理対象となる各システムにエージェントプログラムを導入する必要がなく、ゲートウェイ型で対象システムの特権/共有IDを管理できる点も特徴としている。

 ユーザー企業はこのソリューションを利用することで、低コストかつ迅速に監査対応のための特権ユーザー管理に取り掛かれる点がメリット。さらに、標的型攻撃や情報漏えいに備えるためにより強固なセキュリティが必要な際は、CA ControlMinderを追加で導入することも可能だ。なお、ControlMinderとは管理コンソールのGUIが共通化されているので、複数ベンダーから別々の製品を導入するよりも、導入および運用管理にかかるコストや作業負荷を低減できるとのこと。

 一方の「特権ID管理自動化パック」は、ユーザーIDの貸し出し作業を効率化できるだけでなく、貸し出されたユーザーIDによる作業履歴を自動的に録画するソリューション。3月31日までは管理対象300台からの導入が可能なため、小規模から監査対応のための特権ユーザー管理を始められる。参考価格は、管理対象が300の場合で800万円(税別)。4月1日以降は、最小ライセンスが1000からとなる。

(石井 一志)