ニュース

日本IBM、社内の全データを可視化するビッグデータ探索ソフト

 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は28日、データ形式や保管場所を問わず、全社のデータを自動検索して1つのポータル画面に可視化することで、社内データへのアクセスを容易にするソフトウェア製品「IBM InfoSphere Data Explorer V8.2」の販売を開始した。

 2012年4月に買収を発表した米Vivisimoとの統合後初の製品で、データベースやメール、文書ファイルやウェブページなど、異なるサーバーに格納された社内のデータを1つのポータル画面にメニュー表示し、キーワード検索機能を提供することで、企業のビッグデータ活用を支援する。

 検索キーワードをさらに他のキーワードにより分類した結果や、検索キーワードを含む情報がいつ頃多く作成されたか、これまでにどれくらい閲覧されているかを示すヒストグラムなど、キーワード検索で得られた膨大な情報から必要情報を絞り込むためのヒントとなる情報を複数表示。閲覧した情報にタグを付けることで再検索を容易にしたり、コメントを追加することで、他のユーザーに自身の知見を共有できるなど、コラボレーションの機能も提供する。

 セキュリティー機能も備え、ユーザーはユーザーIDとパスワードを入力してポータル画面にログインすることで、閲覧を許可されたデータのみにアクセスできる。

 Data Explorer V8.2の使用料金は527万3000円(税別)から。日本IBMおよび日本IBMのビジネスパートナーから販売する。

(三柳 英樹)