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日本ラッド、コスパ重視のパケットキャプチャシステム「SwiftWing SIRIUS」

 日本ラッド株式会社は11日、コストパフォーマンスを重視したパケットキャプチャシステム「SwiftWing SIRIUS」を発売した。同社オンラインショップにて販売する。

 ネットワークを流れる通信パケットを記録し、法的証拠として活用できるほか、ネットワーク・システム障害の早期復旧にも役に立つ。従来の監視システムではネットワーク・システム障害が発生するたびに膨大なコストをかけて原因を究明してきたが、SwiftWing SIRIUSで平常時からすべての通信を取りためておけば、障害発生時に平常時との比較が可能となり、障害切り分けが迅速に行えるとする。

 しかし、従来のパケットキャプチャシステムは高価であるため、導入をためらう企業が多く存在することから、SwiftWing SIRIUSでは、他社同等性能製品の3分の1の価格とし、コストパフォーマンスを重視した。

 低価格を実現できた理由としては、「他製品と同じように高性能なキャプチャボードを搭載しつつも、パケットキャプチャシステムに求められる機能を限定したため」(同社)としている。

 取得データの保存形式には、標準フォーマットである「PCAP」を採用し、多くのプロトコルアナライザや解析ツールとの互換性を保証。他社パケットキャプチャシステムをすでに導入しているユーザーの追加購入などを提案する。

 製品ラインアップは、フィルタ機能なしのスタンダード版「PCS-G01-STD」と、フィルタ機能ありのプロ版「PCS-G01-PRO」の2種類。価格はスタンダード版が150万円(税別)、プロ版が290万円(同)。

(川島 弘之)